福岡市の葬儀社の事前相談でよく聞かれる10個の質問とは?
福岡市でも葬儀社が増え、突然の葬送手続きで慌てないように、様々な葬儀社を見て決めるための 「事前相談」 が当たり前になりつつあります。しかし、いざ相談となると「何を聞けば良いのかわからない」という声も多く聞かれます。本稿では、実際に葬儀社の窓口でよく尋ねられる項目を順にご紹介し、後悔しない選択のためのポイントを分かりやすくまとめました。
① もしものことがあったら、まず何をすれば良い?
もしものことが起きると、精神的な負担もあり不安も大きくなってしまいます。
ご家族が亡くなられた際には、まず医師から死亡診断書を受け取ることになります。その後、葬儀社に連絡してご遺体の搬送や安置場所の手配などを進めていく流れが一般的です。特に深夜や早朝の場合も対応できるかどうか、事前に葬儀社の連絡体制を確認しておくと安心です。ご自宅に安置を希望される場合は、住宅環境に応じて対応が可能かも確認しておくと良いでしょう。
② 家族葬式場とは?
福岡市内では1フロア貸切型で、10〜30名ほどの着席に対応した家族葬専用式場が主流です。見学の際には、
- 親族控室が併設されているか(飲食や宿泊が可能かどうか)
- 霊安室を利用できるか、面会の可否や対応時間
- 予想以上に参列者が増えた場合に、会場の対応が可能かどうか
といった点を確認されると安心です。プライベートな空間を保てるかどうかも大切なポイントです。
③ 家族葬の費用は?
民間調査による福岡県の家族葬の平均総額は 約100万円。内訳例は基本プラン 30~60 万円+料理・返礼 20 万円+式場使用料 10 万円+諸経費 10 万円などです。相談時には、参列者が10名増減した場合の費用の変動や、香典返しを即返しにした場合の追加費用などを含めて、人数別の見積もりを2パターンほど提示してもらうと、実際にかかる総額をより具体的に把握できます。
④ その他にかかる費用は?
葬儀費用と聞くと、式の基本プランだけを想像される方も多いですが、実際にはそれ以外にも必要に応じて発生する費用があります。事前相談では、こうした「見落としがちな費用」も含めて確認しておくと安心です。
- 安置費用や霊安室使用料:
ご逝去から通夜まで日数が空く場合、安置日数に応じて費用が発生します。1日あたり10,000円~30,000円程度が目安です。 - 返礼品や料理の追加費:
人数の増減によって返礼品やお食事の数も変動します。10名増えるだけでも数万円単位で費用が変わる場合があるため、予備分の確保や即返し/後返しの違いも確認しておきましょう。 - 会葬礼状や写真パネルなどのオプション:
写真パネル、メモリアルコーナー、会葬礼状など、演出や記録に関わる部分も希望によっては追加費用がかかります。 - 火葬場までの送迎費やマイクロバス代:
ご親族の移動に手配する車両によっては、台数や距離に応じて費用が上乗せされることがあります。 - 宗教者へのお礼(お布施など):
金額に決まりはなく、菩提寺や地域の慣習によって異なります。内容によっては複数の項目(読経料、戒名料、お車料、御膳料)に分かれることもあるため、事前に直接確認することが大切です。
これらは「選ぶかどうか」「必要になるかどうか」で変わってくる費用です。事前相談の場では、ご自身の希望に合うプランに含まれている内容/含まれていない内容をしっかり確認しておくことが大切です。
⑤ 無宗教葬や親族を呼ばないお葬式でも大丈夫?
近年では宗教的儀礼にとらわれず、献花や黙とう、思い出の映像などを中心にした無宗教葬も増えてきました。ご親族をお呼びせず、ご家族だけで静かにお見送りされる方もいらっしゃいます。福岡市葬祭場では待合室の広さに制限があるため、当日にすべてを済ませる場合は、時間や進行についてあらかじめ相談されるとよいでしょう。
⑥ 会員制度には入っておいた方がいい?
「急な時に慌てないため」「費用を少しでも抑えたい」という理由で、事前に会員登録される方が増えています。例えば、入会金5,000円で式場使用料が3万円割引になる場合などは、十分にメリットがあると言えるでしょう。ただし、割引が適用される式場が限定されている場合もありますので、利用可能な施設・割引対象の範囲・ご家族も利用できるかなど、契約前にしっかりと確認しておくことが大切です。
⑦ 払いきりの会員制度と互助会の違い
■ 払いきり会員
・入会金 3,000〜100,000 円 を一度支払い
・式場・棺・霊柩車などが 10〜20% 永年割引
・解約可(返金なしが多い)
■ 互助会(積立型)
・月々 2,000〜5,000 円を 5〜10 年積立
・積立元本+ボーナス率で自社プランに充当
・途中解約時には解約手数料がかかることがあります
いずれも 解約条件や名義変更の可否 を事前に確認し、特に互助会の場合は「積立額が途中でも、希望するプランに適用できるか」をよく確認しておくと安心です。
⑧ 火葬場・斎場の空き状況と予約方法
福岡市葬祭場の予約は原則として葬儀社が代行します。混雑期などで希望日時に予約が取れない場合には、葬儀社の霊安室や自宅での安置を検討するケースもあります。また、火葬場には親族が待機できる控室もありますので、その利用についても含めて、具体的な流れは葬儀社に事前に確認しておくことをおすすめします。
⑨ 遺体搬送・安置から式後サポートまでの範囲は?
葬儀社によっては、搬送や安置だけでなく、葬儀後のサポートとして位牌・仏壇・手元供養品の紹介、さらには相続や納骨堂などの相談先を紹介している場合もあります。ご家族だけで探すよりも、信頼できる会社を紹介してもらえる安心感がありますので、どこまでの範囲を対応してもらえるのかを相談時に確認されるとよいでしょう。
⑩ 葬儀社のイベントに気軽に参加しても OK?
終活セミナーや人形供養祭、式場見学会など、地域で開催される無料イベントも増えてきました。事前相談のきっかけとして参加される方も多く、1〜3万円の割引特典がつくこともあります。申し込み時には、個人情報の取り扱い(DM送付や第三者提供の有無)についても確認し、安心して参加できる環境かどうかをチェックしましょう。実際の式場を見て、雰囲気やスタッフの対応を体感できる機会としてもおすすめです。
まとめ
- 「もしもの行動手順」と搬送・安置費 をあらかじめ確認し、深夜対応や費用面の備えをしておくと安心です。
- 家族葬の総額を人数変動別に2パターン取得 し、追加費用がどこにどの程度かかるのかを具体的に把握しておきましょう。
- 会員制度やイベント特典を上手に活用しながら、積立型と払いきり型の違いを理解し、納得のいく準備を進めてください。
この記事で紹介した10のポイントをもとに、まずは一度、気になる葬儀社の相談窓口を訪ねてみてください。元気な今だからこそできる準備が、いざというときの大きな支えになります。
彩苑 | 福岡市 TOP ページ
https://www.saien-ffines.jp/fukuoka