ご逝去後、安置場所はどうする?自宅・斎場・霊安室それぞれの選び方【福岡市の事情も紹介】
ご逝去後、安置場所はどうする?自宅・斎場・霊安室それぞれの選び方【福岡市の事情も紹介】
ご家族がご逝去された直後、まず必要になるのが「ご遺体の安置場所の確保」です。病院で息を引き取られた場合、そのまま長時間安置しておくことはできず、できるだけ早めに搬送の手配を進める必要があります。
この記事では、安置場所の選択肢やそれぞれの特徴、福岡市での実際のケースについてわかりやすくご紹介します。
病院や火葬場にご遺体を安置することはできない
まず大前提として知っておきたいのが、「病院」や「火葬場」は安置場所ではないということです。
病院では、死亡確認後、病室や霊安室を長時間使用することができないため、できるだけ早くご遺体の搬送をお願いされることが一般的です。看護師や医師の方からも「葬儀社へ連絡をお願いします」と声をかけられるケースが多くなっています。
また、福岡市の火葬場では、火葬時間が決められているため、火葬前にご遺体を安置しておくことはできません。そのため、「ご逝去後すぐにどこに安置するか」を決めておくことは、ご家族にとって非常に大切な準備です。
安置場所の選択肢と、それぞれの特徴
福岡市をはじめとした都市部では、以下のような3つの選択肢が一般的です。
1. ご自宅で安置する
メリット:
- 故人様が住み慣れた場所で見守ることができる
- 家族が付き添いやすい
- 訪問してくる親族・ご近所の対応がしやすい
注意点:
- 搬送時に階段やエレベーターの問題がある場合も
- 夏場はドライアイスの手配や衛生面に配慮が必要
- 集合住宅や賃貸では安置が難しい場合がある
最近は「最期は自宅で迎えたい」という希望も増えており、搬送から安置までをサポートする葬儀社も多くあります。ただし、環境やスペースによっては難しいこともあるため、事前に確認しておくと安心です。
2. 葬儀式場・斎場で安置する
メリット:
- 斎場で葬儀まで一貫して対応できる
- 安置施設に冷温設備が整っている
- 家族用の控室や面会スペースがあることも
注意点:
- 空き状況によって希望の施設に入れない場合もある
- 一時的な安置に対する費用が発生する
福岡市内には、安置設備の整った民間の葬儀会館が多く存在します。とくに一軒家貸切型の彩苑の各斎場では、控室や浴室・リビング付きの施設が整っており、ご家族が安心して過ごせる環境が整っています。
また、彩苑では「離れの間」という小規模(10名未満)向けの施設も備えており、安置と葬儀が重なった場合でも無理なく対応できる点が安心です。
3. 専用の霊安室を利用する
メリット:
- 式場や控室を利用するよりも、費用を抑えて一時安置が可能
- 冷蔵庫のような専用設備で、衛生面でも安心
注意点:
- 面会できる時間が限られる場合がある
- 簡素な施設で付き添いができないケースもある
- 利用には1日ごとの保管料などが発生することが多い
霊安室は、葬儀社や民間施設が提供する「ご遺体を一時的に保管するための場所」です。
近年は火葬のみを行う直葬などのスタイルも増え、通夜を行わない場合などに霊安室がよく利用されています。安価ながらも温度管理が徹底されており、安心してお預けできる施設です。
福岡市で選ばれる安置場所は?
福岡市では、葬儀式場(斎場)での安置が最も多く選ばれている傾向にあります。
都市部の住宅事情や集合住宅の増加により、自宅での安置が難しいご家庭も多いため、設備が整った斎場や霊安室のニーズが高まっています。
特に
笹丘斎場(中央区笹丘)・ 次郎丸斎場(早良区次郎丸)・ 長住斎場(南区長住)・ 青葉南斎場(東区青葉)・ 松崎斎場(東区松崎)・ 若宮斎場(東区若宮)・ 福岡みなみ斎場(南区中尾)では、控室や浴室・リビング付きの施設が完備されており、離れの間などの小規模向け施設もあるため、安置や葬儀が重なった際にも柔軟に対応できます。
また、福岡市は東区・南区・城南区・西区など住宅事情が異なり、特に集合住宅の多い東区や中央区では自宅での安置が難しいケースも少なくありません。そのため、設備の整った斎場を利用する方が増えており、地域ごとの環境に合わせた選択が大切です。
安置場所はどうやって決めればいい?
ご逝去の直後は、深夜や休日であっても、まず葬儀社に連絡するのが一般的です。
病院で紹介されるところもありますが、あらかじめご家族で希望する葬儀社が決まっている場合は、直接連絡することでスムーズに搬送・安置の手配が可能になります。
葬儀社が搬送用の車両を手配し、希望に応じて「自宅」または「安置施設」へご遺体をお送りします。
安置後には、納棺やお別れの準備なども葬儀社がサポートしてくれるため、落ち着いて対応することができます。
まとめ
「安置場所」は、ご逝去後すぐに決めなければならない大切なポイントです。
病院や福岡市の火葬場では安置ができないため、自宅・式場・霊安室などから、ご家族の状況や希望に合った場所を選ぶ必要があります。
福岡市では、住宅事情などから斎場での安置を希望される方が多く、設備の整った式場が選ばれています。
もしもの時に慌てないよう、事前に相談しておくことで、心に余裕をもって見送りの時間を過ごすことができます。